名詞・代詞
名詞(asa)
名詞は曲用しない。また、性や数といった概念も関与しない。可算・不可算といった概念もない。 合成語には複合語と派生語がある。合成語は全て右端の要素が最終的な意味を決定する。
例:harhirでは赤が強く、赤紫になる。
hirharでは青が強く、青紫になる。
代詞(isti)
代詞は他の語句や文の代わりになる語で、重複を避けたり実名を避けたりと用途が広い。
代詞は名詞としても動詞としても形容詞としても使える。
だからアルカでは代名詞とは呼ばずに代詞と呼んでいる。
代詞は有生か無生に分かれる。そして更に疑問・全体・部分・特定・任意・選択・零・指示に分かれる。

1 疑問
「誰」「何」にあたる。英語と違って文末は上昇調になる。勿論「?」も付く。
しかし、必ずしも疑問文を作るわけではない。
たとえばan se-u la itm-a to(私は彼が何を買ったか知らない)の場合、
何を買ったか自体は確かに疑問であるが、かといってこれは疑問文を作るわけではない。
したがってこの場合は文末に「?」はいらない。
2 全体
「全員」「全体」にあたる。単数や一部と違って特定か任意かの区別がない。
doは全員を表わすが、この全員が一丸となっているのか個別になっているのかで文意が変わる。
do ke-aといっても「全員が一丸となって一緒に一斉に行った」のか、
或いは「全員が個別に行った」のかという解釈の違いがある。
このとき、前者はdo ke-a safnで、後者はdo ke-a sifnという。
safn,sifnという副詞で個別性を表わすのはvoでも同じで、
vo ke-aはvo ke-a safnやvo ke-a sifnなどと細分化できる。
3 部分
「一部の人」「一部の物」にあたる。
日本語で「~な人もいる」というの幻訳するとvoや次のxoが現れ、日本語と全く異なる構文になる。
例:「中には果物が嫌いな人もいる」:vo sin-e vank
この代詞は人数の多寡を表わさない。1ではなく全員でもないことしか表わさない。
4 特定
「(特定の)誰か」「(特定の)何か」にあたる。
特定はしているがそれを誰だか具体的に言わない場合に使う。
話者がそれが誰だか知っていても知らなくても良い。客観的に特定されていれば良い。
したがって不定ではない。
5 任意
「誰かしら」「何かしら」にあたる。何でもいい任意を表す。
alx xeはある数のことで、決まってはいるが、それがいくつだか知ってても知らなくても良い。
たとえばそれが4と決まっていれば、相手や話し手がそれを知らなくても4のまま変わらない。
数学などでよく見られる表現である。
alx fiは任意の数を表わし、4か5か2かといったことは分からないし決まっていない。
ただ、fa,fiを「誰でも」「どれでも」と誤解してはならない。 来てくれるなら誰でも歓迎しますという場合の「誰でも」は任意の一人ではない。 stis-o fa(任意の誰かを歓迎する)だとある集団のうち、不特定の1人を歓迎するという意味になる。
誰であろうと何人であろうとという場合はnetal、何であろうとどれであろうとはtotalという。 したがって「誰であろうと歓迎する」というときはstis-o netalが正しい。
6 選択
「だれ」「どれ」にあたる。ある集団の成員の中からどれかの成員を表す。
ti san-e we.? miik az aples(君はりんごとアプリコットのどっちが好き?)
*ti san-e we,miik az aples?としても文意は同じ。
7 零
「誰もそうでない」「何もそうでない」という否定にあたる。
数字の0を流用しているだけなので有生無生の区別が無い。
u san-e ti(誰もお前のことなんか好きじゃない)
これは元々数の0から来ている代詞なので、基数と同じく前置することもある。 u miik!(リンゴがない!) 因みにmiik uでも同じ。 このuは英語でいうところの不可算名詞にも使える。u el!(水が無い!)
8 指示
「これ」「それ」などの指示代名詞と「彼」「私」などの人称代名詞を含んだもの。
an・ti・em以外は指示形容詞となって修飾することができる。
例:fan lu(その女)

一人称 an(私)
二人称 ti(あなた)
三人称 lu(近い彼) la(遠い彼) tu(これ) le(それ、あれ)有生無生を区別する。
四人称 em (完全に会話の領域から外れた「意識されない何か」)
三人称の遠近については語法が難しい。 物理的な遠近の場合はこの表通りで構わないが、 物理的な場合でもこの場にいるかどうかといった観点でも分かれる。 更に文脈指示の機能などを合わせて考慮すると更に複雑になる。 また、人でも場合によってtu,leを使うことがあり、注意が必要である。
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